top of page
検索

論文掲載(Plant and Cell Physiology誌)

  • 執筆者の写真: 生物機能化学研究室
    生物機能化学研究室
  • 2023年5月10日
  • 読了時間: 2分

M2の竹井さん、卒業生の内山君がco-first authorとして貢献してくれた論文がPlant and Cell Physiology誌に掲載されました。正確には、今年の夏に発行予定の、同誌で組まれるStrigolactone special issueに掲載される予定です。掲載に先立ち、オンラインで公開されました。

本論文では、根寄生植物の一種であり、日本国内でも自生するヤセウツボにおける、ストリゴラクトン受容体の同定を行いました。根寄生雑草は、寄生する相手となる植物の根から分泌されるピコモーラー程度のストリゴラクトンを認識して発芽します。これにより、近傍に存在する植物に効率的に寄生することが可能です。本論文では、この高感度なストリゴラクトン認識を可能にしている受容体を同定することに成功しました。また、ヤセウツボにおけるストリゴラクトン受容体の一つについて、結晶構造解析を行い、構造を明らかにすることにも成功しました。

ヤセウツボは現在のところ、農業被害をもたらすというような報告はありませんが、将来的には農地に侵入されることも懸念されます。今回ストリゴラクトン受容体が同定されたことにより、本受容体を標的にする化合物を使って、発芽を人為的に制御するということも可能になるかもしれません。また、複数ある受容体の中で、ストリゴラクトンに対する感受性が高いものは一つだけであることから、今後、高い感受性を生み出す要因についても明らかにしたいと考えています。

(本研究は、アメリカ・ソーク研究所のMarco Burger博士、Joanne Chory教授との共同研究として行いました。)


論文はこちら


プレスリリーズはこちら

 
 
 

最新記事

すべて表示
日本植物バイオテクノロジー学会@神戸

9月5日〜7日の日程で神戸大学で開催された日本植物バイオテクノロジー学会年会に参加しました。瀬戸がシンポジウムで発表し、D1の都筑くんが、ポスター発表を行いました。シンポジウムは、瀬戸が領域代表を務める学変B「天然物生物学」領域と、学変A「植物気候フィードバック」のジョイン...

 
 
 
日本農芸化学会関東支部会@つくば

8月29日に筑波大学で開催された日本農芸化学会関東支部会に参加しました。今年は、B4の大串くん、小野寺さんがポスター発表を行いました。小野寺さんの発表が、ポスター賞に選出されました!小野寺さんは、根寄生雑草ヤセウツボが生産するアクテオシドの生合成酵素遺伝子の解析に関する発表...

 
 
 
ゼミ合宿@奥多摩

8月19日、20日の日程で、今年もゼミ合宿に行きました。今年は、奥多摩に行き、奥多摩+という、廃校校舎を使った宿に泊まり、20日には、渓流での釣りを楽しみました。初日は例年通り、テーマ発案大会を行いました。今年は、3チームに分かれて、「何かしらの植物由来の低分子代謝産物」を...

 
 
 

コメント


明治大学農学部農芸化学科植物制御化学研究室

Proudly created with Wix.com

図1.png
  • Facebook Clean Grey
  • Twitter Clean Grey
  • LinkedIn Clean Grey
bottom of page