今年は総説執筆の年になりました。昨年Nature Communications誌に発表したDWARF14の論文の論文の内容を中心に、幾つかの総説の執筆に携わりました。
①The Plant Journal, 「Strigolactone biosyntheis, transport, and perception」
こちらは、瀬戸が共筆頭著者として執筆しました(現京都大学化学研究所の山口先生、増口先生との共同執筆)。ストリゴラクトンの生合成、輸送と受容をまとめた総説となっております。ストリゴラクトンの研究を始めた学生さんにとっても、過去の研究における上記の内容を理解するための教材としても使えると思います。
②The Plant Journal, 「Ligand-receptor interaction in plant hormone signaling」
こちらは、宇都宮大学岡本先生、東北大学高岡先生、静岡大学竹内先生、岡山理科大学福井先生との共同執筆したものです。脂溶性植物ホルモン9種について、その受容体との相互作用メカニズムに関する知見をまとめた内容となっています。脂溶性植物ホルモンをすべて網羅しており、受容体タンパク質の構造に関する図も沢山掲載しています。
③化学と生物, 「植物のストリゴラクトン信号伝達メカニズム」
こちらは、ストリゴラクトンの信号伝達メカニズムについて最新の知見をまとめた総説となっております。現京都大学化学研究所の山口教授、また、瀬戸、山口教授が東北大学生命科学研究科在籍時に指導した安井令君(2019年3月博士号取得)との共同執筆となります。ストリゴラクトンの受容体DWARF14を中心に、信号伝達メカニズムに関する内容を、これまで発表されてきた重要な論文を幾つかピックアップしながら解説しています。学生さんが卒論や修論の序論を書いたりする場合に、参考としても良いかもしれません。
近々、もう一つ日本語の総説が公開となる予定です。
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