top of page
検索

論文公開

  • 執筆者の写真: 生物機能化学研究室
    生物機能化学研究室
  • 2023年9月23日
  • 読了時間: 2分

更新日:2023年9月27日

京都大学化学研究所の山口信次郎先生、増口潔先生らとの共同研究成果がPlant & Cell Physiology誌に掲載されました。本研究では、ストリゴラクトンの立体異性体のうち、非天然型の立体化学を有するものが、ストリゴラクトン受容体D14のパラログであるD14LIKE(もしくはKAI2と呼ばれています)のアゴニストして機能し、ストリゴラクトン生合成を正に制御することを明らかにしました。すなわち、D14LIKE経路がストリゴラクトンの生合成を正に制御する、という意味で重要な役割を担うことを明らかにしました。また、このようなストリゴラクトン生合成の制御システムは、アーバスキュラー菌根菌と共生可能な植物において広く保存されていることが示唆されました。以前から、D14LIKE経路は、アーバスキュラー菌根菌との共生に必須であることは示されていたものの、その詳細な役割は不明でした。しかし、ストリゴラクトンは菌根菌との共生に必要なシグナル分子であることから、D14LIKE経路が菌根菌共生に必要である一つの理由は、上記のような生合成制御と関係することが考えられます。D14と、D14LIKE経路は、非常によく似た信号伝達経路ですが、両者がどのように植物の成長制御に関与するのかはほとんど明らかになっておらず、本研究成果を契機にさらなる理解が進むことが期待されます。本論文は、Plant & Cell Physiology誌のストリゴラクトン特集号に掲載されます。(文責:瀬戸)


論文のリンクはこちら


 
 
 

最新記事

すべて表示
日本植物バイオテクノロジー学会@神戸

9月5日〜7日の日程で神戸大学で開催された日本植物バイオテクノロジー学会年会に参加しました。瀬戸がシンポジウムで発表し、D1の都筑くんが、ポスター発表を行いました。シンポジウムは、瀬戸が領域代表を務める学変B「天然物生物学」領域と、学変A「植物気候フィードバック」のジョイン...

 
 
 
日本農芸化学会関東支部会@つくば

8月29日に筑波大学で開催された日本農芸化学会関東支部会に参加しました。今年は、B4の大串くん、小野寺さんがポスター発表を行いました。小野寺さんの発表が、ポスター賞に選出されました!小野寺さんは、根寄生雑草ヤセウツボが生産するアクテオシドの生合成酵素遺伝子の解析に関する発表...

 
 
 
ゼミ合宿@奥多摩

8月19日、20日の日程で、今年もゼミ合宿に行きました。今年は、奥多摩に行き、奥多摩+という、廃校校舎を使った宿に泊まり、20日には、渓流での釣りを楽しみました。初日は例年通り、テーマ発案大会を行いました。今年は、3チームに分かれて、「何かしらの植物由来の低分子代謝産物」を...

 
 
 

コメント


明治大学農学部農芸化学科植物制御化学研究室

Proudly created with Wix.com

図1.png
  • Facebook Clean Grey
  • Twitter Clean Grey
  • LinkedIn Clean Grey
bottom of page